上青柳・月折山 [Mar 16, 2026]
この図表はカシミール3Dにより作成しています。
真壁駐車場から羽鳥道というコースをこの冬3度歩いた。まだ宿題は残っているものの、同じ場所ばかりでも仕方ないので、今回は別のコースを歩いてみた。
目星をつけていたのは、昨年一度行った朝日里山学校。ここは朝日トンネルを出てすぐの場所にあり、土浦インターから比較的近い。筑波稜線の西側は何度も歩いたが、東側はそれほど歩いていない。ゆりの郷にもつくばウェルネスにも行きやすいので、ここをベースと考えていた。
そして、先日ネットを見ていたら、ここをスタート/ゴールにして石岡トレイルラン大会というレースが開催される。GWの開催で、エントリーはすでに終わっているが、10km、20km、45kmと長短のコースが設定されている。
将来この大会に出ることになるかもしれないし、掲載されたコースがどんな道なのか実際に見てみたい。トレランコースだから、歩くには問題ないはずである。10kmコースを下見しながら、その近くにある三角点峰・月折山(つきおりさん)を目指す計画を立てた。
3月16日月曜日、6時前に家を出発。11日のカード締め日を待ってガソリンを入れたら、次の日からリッター40円値上げされたのには驚いた。節約の観点からも地球環境保護の観点からも、できるだけ近距離で済ませることが望ましい。宝篋山や里山学校は、家からもっとも近い筑波山系である。
7時半前に里山学校到着。朝日トンネルあたりから雨が落ちてきて、駐車場に着いた時には傘なしでは濡れてしまう状況だった。予報では晴れるはずなので、ゆっくり支度しながら車の中で待機。しかしすぐ止む気配もなく、折り畳み傘を広げて差しながら歩き始めた。
朝日里山学校に着いた時は雨。しばらく傘を差しながら歩く。
トレランコースは里山学校を出てすぐ辻交差点に出ず、朝日トンネル方向に進む。1車線の車道で、普通にマラソンコースである。トンネルの高架をくぐって西側に出る。そこから辻方向に逆戻りするのだが、舗装道路を進むと交差点に出てしまった。トレランコースは未舗装道路だったらしい。
小野越方向に進み、「薬師古道」の案内にしたがって右折。ところが集落の中はたいへん狭く分かりづらい。犬に吠えられて民家だと勘違いし、スマホでいちばん太い道を探して進む。実はトレランコースは民家に入ったように思われた場所だったが、墓地の脇の細い道を歩いてなんとか復帰した。
薬師古道に入ってからは分かりやすい。それも道理で、道の両脇に八郷町の境界杭が打ってあるから、ここは町道(現在は市道)である。稲荷神社を過ぎ、右に薬師堂の道を分け、登り坂はさらに続く。頂上付近に巨石と竜神様の祠があり、そこから道はゆるやかに下って行く。
トレランコース案内図にはあまり迷い様もないように書いてあるのだが、実際は分かりにくい。両方とも細い山道の分岐で、そろそろ集落だからどっちを通っても同じと思い左の道を行くと、意外にも先が長かった。それでも道幅のある林道に出て下っているから、行先は上青柳集落のはずだ。
実は、さきほどの分岐は右に行くのが正解で、左もトレランコースではあるが集落からの帰りに通る道であった。里山学校から集落まで5kmのはずなのに、6km近くなっても林道を歩いているからおかしいとは思っていた。
それは後から分かったことで、その場では麓まで下って集落が見えてきたので安心した。道の横に「青柳林道」と書いてある。そして目の前にはのどかな集落が広がっていた。
トレランコース2km過ぎまではロード。ここからいよいよ山道となる。
山道を登り切ったあたり、巨石の下に竜神様の祠があった。
上青柳は、朝日里山学校からひと山越えただけなのに、のどかなのんびりした集落である。
車なら朝日トンネルを出て10分ほどと思われるが、2車線道路がない。走っているのは軽トラばかりで、30分歩く間に自販機をひとつも見なかった。トレラン大会ではこの地区にエイドステーションが置かれるが、どこなのかよく分からなかった。
江戸時代に当地区の本家だった羽生家の棟門が、遠くから分かるくらい威容を誇っている。屋敷は焼けてしまったらしいが、大きな家だったろう。その門の前を山の方に進む。道は入り組んでいて、どれが月折山に行くのか分からない。まっすぐの道は、山裾の人家までのようだ。
月折山は集落の裏手、右側の峰である。すぐ左に同じくらいの峰があるが、1/25000図の218ピークだろうか。いずれにせよ道は山の背後から頂上付近に通じている。ここはトレランコースでないので、自分で道を探すしかない。
スマホで林道の配置を確認すると、墓地の横を上がっていく道がそれらしい。傾斜はずいぶんきついが、墓地を抜けても電線が続いている。これで正しいようだ。その後もスマホを頼りに進む。近道と思われる未舗装道もあったが、網で封鎖してあって通れない。結局、舗装道路を大回りする。
「通行止」の看板が道の横によけてある最後の家を過ぎると、筑波山系名物滑り止めコンクリ道になる。傾斜はかなりきつい。標高差200mだからたいしたことはないと思って登るが、なかなか峠まで行かない。何度もスマホで現在地を確認する。
何度目かのスイッチバックで左手に小高いピークが見えてきた。あれが月折山のようだ。坂道は依然として登り続ける。とうとう、分岐のある場所まで来た。左に折れる林道には、通行止のガードがしてある。右に折れる道には「全面通行止」の看板。ただしガードはない。
スマホでも1/25000図でも、このあたりが三角点である。三角点は林道から少し入った場所にあるのだが、はっきりした踏み跡もテープも見当たらない。そして、何度も現在地を確認したためだろうか、まさにこの時、「もうすぐ電池切れ・残量6%」とスマホに出てしまった。
スマホはあきらめて、踏み跡らしき道を進む。だが、行く先々で笹薮が立ちふさがり、さらにはバラのような尖った枝で痛い思いをする。いつの間にか、軍手を落としてしまった。戻ろうとしたが、さきほどと違う道のようだ。
どうやら迷ってしまった。近くに丸太を横にしてある場所があったので、ここで休憩することにした。里山学校を出て以来、ここまでまったく休む場所がなかった。こういう時はいったん腰をおろして、クールダウンするのがよかろう。
山道を登って下って、上青柳の集落に出た。集落内に自販機ひとつ見当たらないのどかな雰囲気。
こちら羽生家棟門は、集落の本家にあたる屋敷のもので、石岡市(旧八郷町)の史跡となっている。
右が月折山と思われるが、いったん背後に回って林道を登る。
丸太に腰かけてお昼。例によってテルモスでインスタントコーヒーと、ランチパック。食べていると、樹間から太陽の光が差し込んできた。
朝方は雨で、止んでからも薄曇りだったのでこの日はじめてだったかもしれない。影は前にできている。いま11時だから正面はほぼ北になる。
林道に戻ろうとして、ここまでは右方向に進んでいた。正面が北であれば右は東。林道は三角点からは西ないし南。東に進んだらさらに森の奥深くに入ってしまう。三角点を探している間に、どうやら方向を失ってしまったようだ。
いったん腰を下ろして落ち着いたのは正解であった。林に入って5分も進んでいないから、正しく西に進めばそれほど時間もかからず脱出できるはずだ。荷物を片付けてリュックを背負う。
まず、もと来た方向に進み、なるべく薮でない、はっきりした踏み跡を辿る。探すと樹間が開いている場所もあるが、笹薮だらけで踏まれた気配はない。西と南を意識して進んでいくと、3~4分でガードレールが見えた。登って来た林道に出た。
国有林なのでちゃんと地図がある。帰って調べてみると、いつも頼りにしている境界見出票は三角点周辺にない。つまり三角点に管理道は通っていない。WEBを見ても笹薮の中に埋もれている様子で、「山」印のように目立つものはないようだ。私には難易度が高かったようである。
分岐に戻り、薮に進入した地点を通り過ぎて赤テープのある登山道を下る。道は右左に何度もカーブして標高を下げていく。一度登り返してまた下り、2kmほど歩くと太い林道に合流した。
そのつもりで歩いた訳ではないが、ここは45kmコースの一部で、林道と合流すると10kmコースとも重なる。期せずしてトレランコースを歩いていたことになる。すでにスマホの電池はないので現在地が確認できない。仕方がないから安全策で麓に下りる道を選ぶ。
すると上青柳集落に入るちょっと前で、ここは朝歩いた道だと気が付いた。結局、集落を一周して戻って来たのである。さらに、朝日里山学校に戻るにはフラワーパークのそばを通るべきところ、いちばん太い道を進んだらゆりの郷近くまで行ってしまった。
ちゃんと現在地が確認できていれば、約4km、1時間早く戻れていたはずである。スマホのGPSを頼りにするから、こういうことになる。そして、最近はバッテリーがへたってきて、すぐに電池を消耗してしまうのである。
山の常道として、そもそも1/25000図で歩かなければならない。スマホは便利だけれど、頼り過ぎると今回のように痛い目をみる。集落に近い里山でよかったし、1時間程度の被害で済んだのはラッキーと言わなければならないだろう。
この日の行程
里山学校駐車場(30) 7:45
8:55 竜神(160) 8:55
9:40 上青柳集落(60) 9:55
10:50 月折山(299) 11:20(昼食)
12:20 上青柳集落(60) 12:25
14:15 里山学校駐車場(30)
[推定距離 20.1km]
[Apr 23, 2026]
林道をひたすら登る。左手のピークが月折山のはずだが、三角点に至る道が分からない。
曲がってもまた登り坂が続く。三角点を目指して笹薮を右往左往し、結局登り坂の途中に出てしまった。
三角点付近の分岐。国有林の看板がある。侵入禁止ゲートの左に登山道が続く。右にコンクリ道が続くけれど、「全面通行止」の看板がある。
小町の里から朝日峠越え [Apr 12, 2026]
この図表はカシミール3Dにより作成しています。
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